野菜が描かれた庶民的な模様の皿

食器・キッチン品

金縁で、いろんな野菜が描かれた、お揃いの丸型と楕円型の皿。お祖母さんの家にあったもので、同じ柄はこの2点しかなかった。

楕円で、幅が20センチ程度の小型皿は、食器セットに加わる皿のひとつで、ラヴィエ(ravier)という名前。ラディッシュだとかオリーブなどの前菜盛るのが一般的だ。でも、野菜柄ではまずいが、ラヴィエには、コーヒーと一緒につまむチョコレートなんかを乗せてもいい。

セラノール(Céranord)と記されたこの皿は、ベルギーと国境を接するノール(Nord)県にあるサン・タマン(Saint-Amand)という町で製造された。サン・タマンでは、18世紀はじめに陶磁器産業がはじまり、その後、この地名がついた有名な窯がいくつか誕生している。セラノールのブランドは、1908年に生まれ、同業者の1部門になったり、合併したりして活動。業績は好調だったが、1900年代後半に入ると、グロバリゼーションによる陶磁器業界の競争が激化し、1962年に閉業した。

セラノールは、半磁器と呼ばれる薄手の陶器を製造していて、1950年代には、牧歌的でカラフルな模様で、気取らない庶民的な皿を多く製造していた。この野菜模様の皿も、そのひとつ。