伐採した枝などは、小さなものならば松ぼっくりや枯葉と一緒に、市が配布する廃棄用植物袋に入れて、門の前に出しておく。そうすると、2週間に1回、市の収集車が回収してくれる。ところが、枯れて木から落ちたり、自分で切った大きな枝などは、廃棄物処理場まで自ら運ばなくてはならない。
かさばる枝を収納できる車など持っていないので、「なんでもサービス」を頼んだ。名前からして怪しげな「なんでもサービス」は、普段はあまり頼んだりしないのだが、隣近所みんなが利用しているということで、試してみた。木の枝を運んでもらうだけの簡単作業だしね。
前置きが長くなったが、どうせならと、地下室に放置されていた朽ちた木材や木箱もついでに持って行ってもらうことにした。で、地下室を行き来していると、地下室内を仕切る観音開きの扉に刻まれた数字に気がついた。「1891」。汚れた扉にうっすらと残った数字で、夫もはじめて見たと言う。もしかして、この家に土台が築かれた年なのではないの?
この家は、1900年代はじめに建てられたと、みんなが漠然と言っていた。義父母が購入したのが1961年あたり。家の歴史に誰も関心がなかったのぉ、と夫を責め立てたくなる。築120年以上の家が、あと10年古かったとしても、大したことはないかもしれないが、自分の住む家の由来はやっぱり気になる。
1891年に地下室のドアを取りつけた職人が、それとも家を建てることに決めた持ち主が、建築開始の年を刻んだとしたら、それはそれで感慨深いのである。
過去の関連記事
「石造りの’家は120年」
