ちょっとしたコートが必要な季節

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1990年代はじめ頃まで、ブルターニュ地方は夏でも寒いし、海の水は冷たすぎと言われていた。当時の夏休み、この家に滞在した時の写真を見ると、しっかりと毛糸のセーターを着ていたりする。今では気候の変動で、ほかの地域ほどではないが、ここでも酷暑と呼ばれる夏の日が何日かあるし、海水の温度も20度を超えることがある。日本人は驚くかもしれないが、夫の子ども時分は17度前後の水温で泳いでいたんだって。寒っ!

もうひとつ、「ブルターニュは雨降りばっか」とも言われる。年がら年中、雨が降るわけではないが、秋には雨が多く、それも陰気な感じでしとしとと降る。雨が降ると寒くなり、9月、10月はレインコートにもなるようなコートが便利な時期でもある。

義母が持っていたコートのひとつ。少しだけ光沢のある、シャリッとした混紡の化繊生地でできている。ズボッとしたシンプルなライン。私が着るとややオーバーサイズ気味で、それも気に入っている。先日紹介した義母のスカーフの中から、取っておくことにした1枚を合わせてみた。後ろ見頃の肩の切り替えが三角になっていたり、襟の形が昔っぽいところもいい感じ。

そして、背中の裏地に縫いつけられている大きなラベルが素敵だ。「テルガル(Tergal)」という品質の混紡生地。一番最後に、「ぬるい石鹸水で洗ったら、きれいな水で洗い流し、ハンガーにかけて干すこと」のメッセージがある。

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