タオル地の三方を袋縫いにしたもので、ちょうど手が入る大きさのガン・ド・トワレット(gant de toilette)。浴用・洗顔用の手袋という意味で、日本の手ぬぐいのようなもの。フランス人の多くは昔から、これを使って風呂に入り、シャワーを浴びる。ホテルのバスルームにも置いてあったりする。

義母が買い置きしていたタオル手袋は、色とりどり。デパートでも、スーパーでも、タオル手袋は売られているが、最近こんな柄ものはまず見たことがない。インテリアにこだわる人が増え、花柄や賑やかな色合いは、あんまりオシャレではなく、人気がないからだろう。
夫は今日も、石鹸を塗ったタオル手袋を使い、バスタブの中で顔や身体をゴシゴシ洗っている。私は、使わない。だって、肌に刺激がありすぎだと思っているから。フランス人の習慣に抵抗はないけれど、これは真似できない。でも、私にはとっても便利な使い道がある。
私たちは、7年間外で暮らしていた猫を飼っている。お風呂に入れるなんて恐ろしいことは、考えたこともない。この頃やっと、5秒間くらいならブラッシングさせてくれるようになった。それでも、外で砂遊びして帰って来た時には、きれいにしたい。そこで!お湯に浸したタオル手袋を両手にはめて、やさしく身体を拭いてあげる。猫がなでなでと勘違いしたら、これ幸い。もし、不審に思って逃げ出しちゃったら…、あきらめよう。
