脚が魅力的、職人の木製スツール

家具・インテリア

こういった背もたれも肘掛けもない、ひとり用の椅子を「スツール(stool)」というらしい。フランス語では「タブレ(tabouret)」。バーのカウンターなんかで見かけるやつだが、あれはもう少し背が高い。

義母がまだ元気でひとり暮らしをしていた頃、使われなくなった家具が雑然と積まれた小部屋を一緒に片付けていると、このスツールを見つけた。木工職人だった義母の父親、お祖父さんが作ったものという。彼女から「気に入ったのなら、あげる」と言われたので、もらった。脚の部分が数珠のようになっていて、とてもきれい。45センチくらいの高さは、座るにはやや低い。私は、この上に、葉っぱがツタのようにたれ下がる観葉植物を置いたりしている。

よく見ると、座の部分の彫刻がなんだか拙い感じ。味はあるが、「彫刻がイマイチだね」と夫に言うと、「お祖父さんは木工職人で、彫刻家じゃないから」と返された。ふ〜ん、そういうもんか。

座の裏側に鉄板が張ってある。頑丈な造りだが、2本の脚を取りつけた部分のところに、まっすぐ亀裂が入ってしまっている。お祖父さん、せっかくの作業が売り物にならなくなってしまい、家族の手元に残っちゃった?