この家には、瓶(かめ)だとか食卓用のピッチャーが山ほどある。屋根裏からも地下室からも出てきた。庭でも、枯れ葉にすっかり埋もれた瓶を見つけた。きれいに洗ったら、「なんか素敵」で、取ってある。
写真は、気に入っているピッチャーのいくつか。高さが10センチから20センチの小ぶりのものだ。昔は、井戸の水や水道水、それともワインをこんな陶器のピッチャーに入れて、食卓に置いていたのかな。今だったら、ミネラルウォーターのペットボトルを、そのまま置いちゃうなぁ。
それでも、バーやレストランに行くと、ピッチャーが出てくる。最近は、ガラス製のものがほとんど。ピッチャーはフランス語でカラフ(carafe)。「カラフをひとつ」と頼むと、無料の水道水がカラフに入って出てくる。気の利いたところだと、水入りカラフを冷蔵庫に入れておく。無料とはいえ、冷えたものと生ぬるいものでは、えらい違いだ。

「Ricard(リカール)」と書かれたカラフは、バーなどで実際に使われていた。リカールは、特に南仏で好まれるパスティス酒を製造する会社で、1932年にマルセイユの町で誕生。たぶん、製品宣伝のため、バーやレストランのサービス用に自社名入りのカラフを提供していたのではないか。これと同じタイプではないが、今でも「Ricard」名入りのカラフを使っているバーがあったりする。また、古いリカールのカラフは、ヴィンテージ関連のネット販売にもよく出てくる。そんなに高い値段ではないけどね。
水差しとしては、あんまり使わないピッチャー。私は、花瓶にしたり、いい香りのするドライフラワーなんかを入れたりしている。
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