「同じ種類のものを、なんでこんなに持っていたのだろう?」。私が「うわっぱり」と呼んでいる作業着。エプロンでもなく、前掛けでもない。どちらかというと「割烹着」的な衣料を、義母はいっぱい取っていた。彼女はよく、「昔は手仕事がたくさんあったの」と言っていたが、作業着を取っ替え引っ替えして、おしゃれを楽しんでいたわけではあるまい。なお、彼女が「昔」と言うのは、「戦前・戦中・戦後」のこと、念のため。
大きな古いトランクの中に、きちんと畳まれていた「うわっぱり」たち。そのひとつひとつを眺めるのは楽しい。柄もデザインも、いかにもヴィンテージで、作りが何気に凝っている。

ふたつとも、コットン製で、ボタンがついた後ろ開きの「うわっぱり」。薄いピンク色のほうは、スタンドカラーの襟のところとポケットに、刺繍の水玉模様が入ったテープが縫いつけられている。青色のは丸襟で、幼稚園児の制服みたいな感じだが、大人もの。共布で、ベルトがついていた。
試着してみた。それにしても、後ろ開きというのは、ちょっと不便だなぁ。ボタンをはめてくれる誰かの介添えが必要だ。え、身体が硬くなったんじゃないのかって?
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