昔の子ども用「うわっぱり」

衣服・鞄・装身具

義母は、こんなものも仕舞っていた。夫が保育園か幼稚園で着ていたと思われる「うわっぱり」。なんと、60数年も前の品物だ。私の幼稚園時代も、丸襟でグレーの無地でできた「うわっぱり」をみんなお揃いで着ていたっけ。

青と白のギンガムチェックは、胸元に名前のイニシャルが刺繍されている。黄色の方は、あちこちにかぎ裂きができていて、ところどころ修繕の跡があった。私は子どもがいないので、よくわからないが、新調した洋服を子どもに着せて、かぎ裂きだらけで家に戻ってきたとしたら小言のひとつも言いたくなっちゃうなぁ、きっと。

実家の母は、私が子どもの頃、よく洋服を縫ったり編んだりしてくれた。新しいものをはじめて着せてもらう時、たまに注意を受けることがあった。今でも覚えているのは、茶色っぽいジャンパースカート。胸元にミシンでスモッキング刺繍をしたもので、本人も気に入っていたのかもしれない。刺繍の部分を指して、「ここんとこ、男のコに引っぱられないように気をつけるんだよ」と言った。小学校低学年の私は、この言葉が頭に渦巻き、教室に着くと「だからね、気をつけなくちゃ」とみんなに触れ回った。

写真の青い「うわっぱり」は、ラベルに「8才」と書かれているので、夫が小学校に上がってからのもの。ポケットの刺繍もウサギは卒業し、少年が好きそうなピストルを持ったカウボーイだか海賊だかになっている。