テーブルクロスのように大きなものから、裁縫セット用のハンディなポーチのようなものまで、義母がたくさん遺した刺繍作品。しかし、義母には悪いが、これら刺繍品の使い道に困り、たくさんあってもなぁ、もらってくれる人は誰かいないかなぁ、と悶々とするのである
そんな中、ちょっと目を引いた刺繍品がこれ。長さが35センチくらいの敷物で、手慣れた刺繍というよりも、ひと針ひと針が丁寧に刺されたという感じ。義母がとても若い時に作ったものかもしれない。生成り色のしっかりとした麻布が使われているのも昔っぽい。
そういえば、私も中学生くらいの時、いろんな刺繍のステッチを覚えたな、と思い出す。ステッチを組み合わせて、花や葉っぱを刺していくのが楽しかった時分があったのだ。ところが、今では、名前の「なんとかステッチ」の「なんとか」がひとつも出てこない。

それでも、最近、ちょっと刺繍をしてみた。私は、「3年日記」という3年間使える日記帳を利用している。3年分、同じ日が同じページに並ぶことになるので、ちょうど1年前に何があったとか、何をしたかがわかるのは新鮮で、1年前の自分を振り返るのは面白い。3年使うので表紙が傷むかもと思い、布カバーを縫って、表紙側に「Diary」と刺繍した。
「なんとかステッチ」ひとつだけを使ったもので、あんまり上手とは思えない。でも、名前はどうしても思い出せなくても、何の苦もなくステッチの針が進んだのは、昔とった杵柄?
