私は、植物の名前に疎い。チューリップ、ダリア、バラ…とかの花だったらまだしも、木や灌木となると全く自信がない。
アルプスで暮らしていた時分、春先になると黄色い花をいっぱいつける灌木をあちこちで見かけた。山吹じゃないよな…。ある日、日本人の女性と一緒に歩いていると、この花を見つけて「あら、レンギョウきれいね」と彼女が言う。おー、これはレンギョウという名前なのだ、とはじめて知った。それから、レンギョウを見かけると、「レンギョウ、レンギョウ」と頭の中で単語が飛び交った。
ブルターニュで暮らす町では、レンギョウはあまり見ないなぁ…。黄色い花といったら、春先のミモザ。そして、4月は薄紫色のライラックが満開になる季節。小さい花をたくさんつけた房が風になびいて、いい香りが漂ってくる。

家の南側にあるライラックは、朝から陽がよくあたり、ちょうど満開。反対に、北側にあるものは、家や大きな松の木が邪魔になり、陽あたりがあまりよくない。そのためか、今やっと蕾がほころびそうといったところ。植物は自然の状況にとても敏感に反応する。
フランス語ではリラ(lilas)。とても可愛いらしい名前だ。
