日本は、贈り物などの包装が美しいことで有名だ。和菓子の箱やお煎餅の缶は「あとで使えるかも~」と、ついつい取っておいたりする。
フランスでも、特に高級品などの包装はきれいではあるが、日本のように包装にオリジナル性やそれをデザインした人の心意気みたいなものは感じない。
さて、写真の箱。義母の部屋の箪笥に入っていたもので、中には雑誌から切り取った料理のレシピカードが入っていた。箱に書かれた文字から、もともとは毛糸玉用の包装箱だったらしい。毛糸を買うと、こんなおしゃれな箱に入れてくれていたなんて!
にこやかでチャーミングな女性の両手にはたくさんの毛糸玉。箱の側面では、この毛糸の品質がどれだけよいのかを謳っている。塩水に強いので、水着なんかも編めるらしいし、毛糸を食う虫避けの処理もされているとか。青ボールペンの手書きで「ムタルド(moutarde)」とあり、義母が買った毛糸はからし色だったようだ。
「ピエルベール(Pierber)」という名のブランド毛糸かと調べてみたが、あまり情報はなかった。かわりに、ヴィンテージ品を扱うネット販売で「ピエルベール毛糸」を売りに出していた人がいた。1玉5ユーロで。

