冬に嬉しい「シャランテーズ」

衣服・鞄・装身具

欧米人の家庭では、家の中でも靴を履いて生活していると思われたりすることがあるが、それはとても稀なケース。室内履きだったり、靴下や人によっては素足で過ごしている。

私が初めて夫の実家に行ったのはクリスマス休みの時で、両親も夫もタータンチェック柄の「シャランテーズ(la charentaise)」と呼ばれる室内履きを履いていた。義母は私の分も用意していた。せっかくなので履いてみたが、若かった私には年寄りの履物というイメージだった。

時は移ろい、この家で年間を通して暮らすようになると、冬場は足元にシャランテーズの暖かさが嬉しい。

シャランテーズは、フランスのシャラント(Charente)県で17世紀末に作りはじめられた。最初は、古い軍服を利用したリサイクル品だったらしい。表地にチェック柄が用いられるようになったのは20世紀になってから。シャランテーズは、現在、地理的表示保護(IGP)を受けているが、安価で購入できる模倣品がたくさん出回っていることも事実だ。

本物のシャランテーズ?それは、底と布地部分を中表に縫い合わせてからひっくり返すという技術。糊は一切使っていないので履き心地抜群だ。内側はウール100%。

写真は、スリッパなど上履き類と一緒に仕舞われていた新品のシャランテーズ数足。夫や私の友だちが泊りにやって来るという、万が一のために義母が用意しいていたのかもしれない。