蒼くて碧な海色ボタンたち

手芸・布類・道具

淡い空色から深緑色…、義母が持っていた寒色系のボタン。彼女は、こういった青っほい緑系の服を多く持っていたような気がする。ノワゼット(noisette)という茶系色の目を持つ義母は、自分で「私の目の色には、グリーン系がよく似合う」とも言っていた。ノワゼットというのはヘーゼルナッツのことで、日本語で「はしばみ」というらしい。

夫は青い目で、義父とおんなじ。「青い目だから、黄色系の茶色が似合わないのよね」と夫の服選びについて義母は言っていた。みんながみんな黒い目の日本人は、目の色で洋服選びなんて考えない。以前、化粧品店で濃い青色が入ったディオールの5色入りアイシャドウを何気なく見ていたら、店員さんから「あなたは黒い目なので、どんな色でも似合うわね」と言ってもらった。結局、目の上に青色をつける自信がなかったので買わなかったが、「黒い目はどんな色でも似合う」というのは新鮮な発見だった。

写真のコートとワンピースは、重ねられて義母の洋服箪笥に掛かっていた。このワンピースにはこのコート!という義母の心意気が感じられる。サイズはいずれも38なので、彼女が40代前後に着ていたものか。ボウタイがついたサラッとした薄手の生地のワンピース。しっとりとした緑系の色で素敵なんだけど、これも着る人を選びそうだなぁ。試しに着てみたら、やっぱり全く似合わなかった。

義母は晩年にも、よく緑系のブラウスやセーターを着ていた。エメラルドグリーンだったり、鮮やかな青だったり、若い時よりも色合いがはっきりしたものを好んでいたと思う。年配でも赤や桃色の服を着こなしているフランス人女性とすれ違うことも多い。年取ったからこそ、地味色ではなく華やかな色を纏おうという気持ちは見習いたい。

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