真っ黒な木製の大箱

家屋・ガーデン

ここは地下室。面積が100平方メートル近くある空間で、以前は古い芝刈り機やシャベル、カマ、クワ、スキ、鉢といったガーデニング道具があったほか、使わなくなった自転車、家具、木材、ボール箱などが所狭しと山積みになっていた。

数年前、この場所をスッキリさせることにしたのだが、清掃業者に頼めばお金がかかる。そこでタダできれいにしてくれる人を探した。そんな人、いるわけがないと思うでしょ。ところが、知り合いの知り合いの知り合い…が多少壊れていてもヴィンテージなものがあるなら、それらをあげることを条件に、地下室に加えて屋根裏の清掃を引きうけてくれたのだ。

彼は、廃棄物を車の荷台に積み、市のごみ集積・処理場を20往復もした。だが、その後、持っていったヴィンテージ品の数々はネットでそこそこの値段で売れたり、銅でできた燭台はその道の業者に売ったと聞いた。屑を持っていってもらい申し訳ない気持ちだった私は、ほっとした。

真っ黒な木製の大箱は、清掃中に地下室の隅で見つけたもの。中は空っぽだった。大きくてものすごく重かったので、手伝ってくれた彼も欲しくなかったみたい。しかし、見れば見るほど味のある大箱。義母の家族は、頻繁にフランス中を引っ越していたというので、その際に衣服や道具を入れて運んでいたのかもしれない。

何に使おうか…これから考えよう!