手も足もなかった青い目の人形

玩具・娯楽品

義母が持っていた数多くの人形は、ほんの一部をのぞいて慈善団体にあげた。取っておいた「一部」は、古いが保存状態がよく、ヴィンテージ品として気に入っているもの。「もしかすると、少しは値打ちがあるかも」というひそかな期待もある。

青い目をして、カールされた金髪の小さな人形は、そのほかの人形と一緒に大きなボール箱の中に入っていた。手も足もない小さな体で。敏感な人だったら「わっ!怖い」とか思うかもね。こんな人形をなんで取っておくことにしたのかというと、慈善団体でも扱いに困って廃棄するんだろうなと思ったから。そう、人形に情けをかけたのだ。それに、ヴィンテージな可愛い顔も気に入った。

それから数ヶ月も経った頃、思いがけずこの人形の左右の手を見つけた。屋根裏にあった四角い缶の中に、ネジや釘、古いキーホルダー、壊れたプラモデルの部品などと一緒に入っていた。これは、遠い昔に失くした大切なものを期せずに見つけた時のような喜びだ!缶には、ほかにも人形の手足が入っていたけど、残念ながら青い目の人形にぴったり合う足はなかった。

自分の両手を見つけた人形。足はとりあえず、缶の中にあった別の人形のものをつけてあげた。なので、足だけがファッション人形のように、なんだかスッキリしている。まあ、我慢して。そのうち、家のどこかで自分の足が見つかるかもしれないよ。

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