靴下の繕いに便利な「木の卵」

手芸・布類・道具

今では、低価格の既製服が手軽に買えるので、ちょっと破けてしまったからといって繕ったりはしないかもしれない。それでも、良質なものや高級なブランド品の服にうっかり穴をあけてしまったら、やっぱりなおしたい。「かけはぎ・かけつぎ」というのは、衣類に出来た傷や穴を限りなく元の状態に修復する日本の伝統技術だが、そういった職人さんには、これからも技術をずーっと継承していってほしい。

卵の形をした木製の道具。昔、絹のストッキングを繕う時に使っていたと義母が言っていた。ナイロンのストッキングが登場して以来、絹製のものはもう販売されていないと思っていたら、「肌にやさしい」という理由で今でも絹のストキングが買えるらしい。

衣類の穴などを修繕する西洋の針仕事は「ダーニング(darning)」と呼ばれていて、日本でも手芸好きがいろんなアイデアを出している。ダーニングマッシュルームという専門の道具もあるようだ。

私は、木の卵を使って靴下の補強をしてみた。アンゴラの入ったふんわりとしたウールのものだが、踵と親指のところがすぐに薄くなってしまう。木の卵を靴下の中に入れ、編み目を適度に伸ばしながら針を刺していく。別に穴が空いている訳ではない新品ものなので、面倒臭いことはやめて運針縫いの要領でぷちぷちと刺しただけ。

今度新しいセーターを買ったら、肘のところに渦巻きの運針縫いをしてみよう。もちろん、木の卵は欠かせない。