築120年以上経つ家の中や庭には、建てられた当時からあったと思われる痕跡がいくつかある。写真左は、義母が「ビュアンドリ(buandrie)」と呼んでいた洗濯小屋。小さな小屋だが、奥にポンプと大きな陶器の流し台が今でも残っている。この裏にある井戸から水をひいてきて、昔はここで洗濯をしていたのだ。冬の寒い時でも冷たい水で手洗いしていたのか…と想像すると、電気洗濯機の発明者に感謝しかない。今は、芝刈り機とかクワとか庭道具を置く物置にしている。
洗濯小屋からつづく石塀の端っこに付けられているのは馬繋ぎの環金具。1900年当時は、この辺りにほとんど家がなかったという。日本では明治時代の中頃。ブルターニュは田舎で、この地方の民族衣装のようなものをまだ着ていた時代である。この家に住んでいた人は、馬を使って畑を耕し野菜や穀物を作っていたはずだと、夫が言う。それに、自動車が一般化されるのはまだまだ先の話。荷台を曳いた馬で、買い物など遠出をしていたのかもしれない。
とすると、今は車庫になっている馬繋ぎのある塀の右側は、以前は厩だったのではないか。馬好きの私は、厩があり馬がいるというステキな生活を想像してしまうのだ。
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