インテリア生地の見本を活用する

手芸・布類・道具

義母がまだ元気でひとり暮らしをしていた頃、分厚い束になった何枚もの正方形の生地を見せてもらったことがある。なんでも、ずいぶん前に近所にあったインテリア生地専門の店が閉まることになり、店主が「生地の見本も全部廃棄する」と言うので、もらってきたという。「だって、色がきれいだし、もったいないじゃない。あなたにあげるから、何か作れば」と言われた。

作ればと言われても、当時は仕事もしていたし、裁縫したりする余裕がなかったので遠慮した。すっかり忘れていた見本生地。それが屋根裏の戸棚の中に、ごっそりとビニール袋に入って見つかった。

ソファーやカーテン、クッションカバーなんかを作るためのものなのか、布地がとてもしっかりしている。派手目の縞模様の生地は、ヴィンテージなソファーやひじ掛け椅子に向いていそうだ。ふくれ織りというのか、立体模様の白っぽい布はとても上品な印象だ。

見本は45センチ程度の正方形。そこそこの大きさがあるので、何か作れそうだが、こんなにたくさんはいらないなぁ。そこで浮かんだのが日本にいる手先の器用な友人の顔。日本に行く際にトランクに数十枚を詰めて持って行った。「えー、こんなに〜」。友人はちょっと迷惑そうな顔をしたが、もらってくれた。

しばらくして、友人からメールで写真が送られてきた。タータンチェックの生地は、少し起毛のある厚手のもので、色違いで何種類かあったことを思い出した。あら〜、素敵なトートバッグに!左側の手さげは、サーモンピンクや薄茶色が混ざったジャガード織りのような生地だったか…。

そうかー。見本生地の再利用に、私も俄然やる気が出てきたじゃぁないか。