四季の植物

家屋・ガーデン

敷地が約2300平方メートル。庭には大きな井戸、その裏には小さな石造りの洗濯小屋もあって、とても趣があるのだが、1年を通してここで過ごすようになり実感したのが庭の手入れの大変さ。放っておくと、木々の枝は伸び放題、特に夏は雑草の背がどんどん高くなる。一度、制服を着た男女が訪ねてきたので、何事かと話を聞くと「お宅の垣根が歩道にはびこっているので切るように」とのこと。市の管理関係の人たちだった。

写真は、左上から時計反対回りに「春夏秋冬」。木も花も、風が勝手に種を運び、手入れをしなければ知らぬ間にそこら中に芽が出てくる。

春:シロツメクサ、タンポポ、菜の花、すみれ…あと名前の知らない桃色や黄色、白や藤色の小さな草花がいっぱい咲く。雑草なのだが、一面に敷き詰められるととてもきれい。この真っ赤な花はポピー。フランス語では「コクリコ(coquelicot)。

夏:比較的涼しい夏と言われるブルターニュ地方でも、それなりに暑く、春のようにきれいな雑草花は咲いてこない。半枯れの猫じゃらしがぼうぼうと幅をきかせている。写真のピンク色の花を付けた植物は、何年も前にここに来たときに庭で見つけた葉っぱの硬いサボテンのようなもので、根っこから抜いて鉢に入れて、テラスに置いておいた。誰が面倒をみるわけでもなかったのだが、この夏はじめて花をつけた。名前は知らない。

秋:雨の多い季節…。じめじめと湿った土には苔が生える。「あーら、キノコ」。傘の直径が15cmはありそうな大きなキノコを見つけてびっくり。

冬:義母のことがあり(「プロフィール」参照)、12月から1月にかけて初めてここで過ごした。ミモザは春に咲くものと勝手に思っていたのだが、これは1月中旬の写真。このあたりはミモザのある家がとても多い。ミモザは「春を告げる花」なんて聞くが、そうか、だから春の前に咲くのかと納得。