私の部屋もヴィンテージ

家具・インテリア

若かった私が初めて夫の家に遊びに行き、両親に紹介された後、義母は私を2階に誘った。階段を上がって右側の奥にあるドアを開けると「ここがあなたの部屋ね」と言って、あれこれと部屋の使い方の説明をしてくれた。それ以来、夏の休暇に滞在する時も、こうしてこの家で生活するようになってからも、ここは私の部屋だ。

部屋のドアの手前にドアのない入口のようなものがあり(義母はここに両開きにした花柄のカーテンを下げていた)、その間の空間には右側にトイレ、左側に夫の部屋がある。「夫婦別々の部屋なのね」と、時々フランス人の友達に聞かれたりもするが、そもそも夫の部屋は彼が子どもの時から使っていたものなので、ベッドが小さい。私の部屋は「友人の部屋(chambre d’ami)」と呼ばれ、知り合いや親戚などお客様用でベッドはやっぱり1人用。夜はのうのうとベッドを独り占めにして寝たい。この歳になればなおさらである。

部屋には、元々あった家具に加えて、屋根裏で見つけた小さな家具や置物などを置いてみた。ベッド脇のスタンドは私のお気に入り。今はもう使っていない暖炉の前には年月を経た飴色のテーブルと椅子が置かれていて、ここで、この投稿文を書いている。