ムール貝の白ワイン蒸し

諸々の...話

この辺の気軽に入れる海岸沿いのレストランには、まず間違いなくムール貝の料理がメニューに載っている。一番有名なのが「ムール・マリニエール(moules marinières)」。「マリニエール」には「航海士の」という意味があるのだが、日本語では分かりやすく「白ワイン蒸し」と調理方法で訳されているようだ。

ムール貝は、1キロ平均5ユーロくらいでとても手軽な値段。季節や仕入れ先によって大きさが異なるので、私が自宅で作る時は、魚屋に大き目の物が入っていたら買うことにしている。やっぱり、身がプリプリしているほうが美味しい。家に持って帰り、殻が少し開いている貝を見つけたら、スプーンで殻を叩いてみるといい。ムール貝がびっくりして殻を閉じたら生きている証拠。反応がなければ捨てよう。

鍋にバターを入れ、エシャロットやセロリのみじん切りを炒めたら、白ワインを入れる。量は適当だ、いつも。煮立ったところで洗ったムール貝を放り込み、蓋をして強火で5分。この「5分」が重要。これ以上蒸せば、身が硬くなってしまう。

レストランだと、付け合わせにはフライドポテトが定番だが、私は季節の野菜でサラダを作ったりする。飲み物は、辛口だがフルーティーな地元の白ワイン「ムスカデ(Muscadet)」が合う。