手編みのフィッシャーマン

手芸・布類・道具

「手編みのセーターはあったかいよね」という声をよく聞く。実際はどうなのかわからないが、誰かがせっせと編んだセーターを身に着けると、気持ちが暖かくなる。

写真のフィッシャーマン編みは、何十年も前に義母が夫と私に編んでくれたもの。夫のは前チャックがついていて、脱ぎ着に便利。私のは丸首のたっぷりとしたセーターで、チェックのシャツなんかを下に着て襟を出しても可愛いと思う。30年くらい前に買ったY’sの青いスカートを合わせてみた。

ソックスは、サン・ジャム(Saint-James、「セント・ジェームス」と発音しないでね)。1889年に、企業名となったノルマンディ地方のサン・ジャムで正式に誕生。当初は地元の羊毛を紡いで着色し、ノルマンディやブルターニュなど周辺地域に毛糸を卸していたそう。やがて、セーターや靴下、帽子を自社で製造するようになった。純毛で編み目が詰まったセーターは保温性に優れていて、フランス海軍も調達していたらしい。

ボーダーセーターで有名なサン・ジャムだが、フィッシャーマン編みにはボーダーのソックスがよく似合う。