トラントのクラッチバッグ

衣服・鞄・装身具

義母が遺したハンドバッグの中にトラント(Torrente)のクラッチバッグがあった。ファッションにそれほど詳しい訳ではないが、トラントといえば1970年から90年代にかけて、オートクチュール界の「顔」ブランドのひとつではなかったか。最近はとんと耳にしない。

ウイキペディア(フランス語)で調べてみた。

「ローズ・メットが1968年にパリのマティニョン通りにブティックを開く。ローズはテッド・ラピデュス(デザイナー)の妹。1971年に狭き門であるパリ・オートクチュールへの入会を認められる」。その後はパリ各所でブティックを展開するも「2003年にローズ引退。2004年を最後にオートクチュールのコレクション発表には参加していない。2021年、企業は破産申し立てをする」とあっさりしたものだった。

いかにも1970年代という感じのクラッチ。横の長さは30センチくらい。濃いピンク色に黒色のアクセント、太いファスナーが斜めにつき、丸く大きなファスナーの引手とトラントのロゴは銀色だ。

義母はこのクラッチを持ち、どんなおしゃれをしてお出かけしたのだろうか。